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純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC)
純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC) (JUGEMレビュー »)
石川 雅之
『天使と教会と百年戦争に、魔女は(処女だけど。)ケンカを売った。』←帯より引用

説得力と深みのあるファンタジー。時代考証からなる世界観が素晴らしくて、引き込まれる事請け合い!
ゆんるい(私的にツボ)ギャグパートも色々と考えさせられるシリアスパートも素敵。言葉選び&遊びがその独特のノリに拍車をかけていて、更に引き込まれる事請け合い!

なんて語りつつ…ぶっちゃけ通信兵とマリアのあれこれがストライク通り越してターキー。二人の今後に大期待…!

アルテミス(使い魔白フクロウ♀)ぬいぐるみ付き限定版も発売中。
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注意一秒妄想一生

アルスト片割れ結原の呟き場兼妄想書き殴り場。
基本FFCC置き場(MOTHER2、他FFも有)で、今は純潔のマリアにもお熱?
ログはリンク先の本家(アルストロメリア)に収納中。
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名残の涙
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    手を出しちゃった、な純潔のマリア小話。
    どんだけハマッてるの?一ヶ月近く読むの放棄してたクセに!(うん、姉さんの買った発売日に読みたかったわ…)(いつでも読めるし仕事忙しいし、なんて、後回しにするんじゃなかった…!)

    通信兵×マリアが好き過ぎて生きるのが辛い。
    いえ、作者さんの描くお話が大好きなんですけれども、その、もやしといい作品自体が深い分発刊スペースが遅いゆったりしているタイプの漫画家さんみたいなので、早く二人をどうこうしてほしい心境と未来の展望(次巻までの待ち時間)の落差が辛い。それを補う(寧ろ余計にMOEる)為の通信兵×マリアな二次、どころか作品全体の二次自体全く見かけなくて辛い(探し方が悪いだけかなぁ!どこかにはあるのかなぁ!)
    いつかは、好き過ぎて生きるのが楽しい、心境に至れるだろうか…(それこそ、本編で完璧にくっつくか、素敵な二次を見つけるかしないと至れないような…)(そんな夢のような日を夢見るのも辛い)

    という訳で、需要が無いのは分かっていますが、自家発電。
    いや、需要はあるよ!私すっごい求めてるよ!<OMAE
    あと2つ3つネタあるので、このうにゃむにゃを放出して少しでもこの辛さを緩和したいところ(自分の小話では供給になり得なくて&イマイチMOE切れなくて、余計に寂しく&虚しく=辛くなる未来に一票を投じつつも足掻きます)






     鬱蒼と生い茂る樹々の葉が、陽光を遮り…魔女が棲むと云う噂を、真実足らしめるかのように…薄暗い、黒い森の奥深く。
     仕事に精を出しつつも私事に心高鳴らせる青年と、私事に現を抜かしかけながらもけして仕事を忘れない少女が、二人。
     軍からの正式とは言えない依頼書代わりの矢文を携え、要点を告げ、そして二言三言言葉を交わした後、訪れた沈黙の最中。
    「ねえあんた、そーいえば名前は?」
    「…はい?」
     うら若き魔女は、自分に課した使命…魔女としての仕事…より、珍しく私事を取って、青年にそう問いかけた。

    「だから、名前よ。名前。
     魔女の森に出向く通信兵なんて、公には言えない役職とも雑用とも言える貧乏籤引かされてる、カワイソウなあんたの名前」
    「私の…ですか?」
    「そう」
     唐突過ぎたか、こちらの思惑を見透かされはしまいか、気が気ではない少女の繊細な心情なぞ露知らず、青年は笑う。申し訳なさそうに、それでいて嬉しそうに。
    「お伝えしておりませんでしたね、これは失礼を。
     イヴォンと申します、マリア殿」
    「ふうん。…イヴォン、か。覚えたわ」
     トクトク、と声高に存在を主張した鼓動の音に、少女は気付かなかったフリをする。これから行うちょっとした悪戯への好奇心からなるものなんだ、と見ないフリをする。
    (まさかね、まさかとは思うけどね、…効かないわよね?)
     そうしてひそりと魔女が呟いた、数秒で終わる片言の呪いは、青年から容易く意識を奪っていった。



    「あんたはバカよ!大バカ者よ!!」
     森中に響き渡るような怒声によって、黒から白へ、色とりどりの世界へと、青年の視界が開けた時。そうして齎された視覚は、上下に左右に激しく揺さぶられていて、目の前の人間らしき何かの輪郭すらあやふやだった。
    「……マリア殿?僕は、いったい……?」
     がくがく、と自分を揺さぶり、その視覚を惑わす存在が敬愛する魔女なのだと彼に知らしめたのは、その声と朧げな姿形と、…その存在への彼の愛故だったのだろう。少女はそれを知り得ないのだけれども、だから怒っているのではないのだろうけれども。
    「寝てたの!ていうか眠らされてたの!魔女マリアを舐めるんじゃないわよ!」
    「……マリア殿の御力で?」
     魔術のまの字すら知らぬ青年には、原因は到底分かり得ないけれど、…そういう事らしい。
    「アンタはバカよ!ほんと大バカ者よ!
     あたしみたいな猖盻瓩法∨槎哨丱正直に名乗っちゃってどーすんのよー!!」
     うわーん、と、何やら感極まって泣き出しかけている…仕事への姿勢はおちゃらけているようで真摯で、威厳はそれこそ魔女に相応しく気圧される程で、けれどもその性根はとても子供っぽい…魔女に、かける言葉が見つからず。ただただ青年は途方に暮れながら、気持ち悪くなる前に離してくれるといいなと願いながら、少女にされるがまま、揺さ振られ続けていた。

     何故か、恨みがましいようなジト目の魔女、曰く。
     人、動物、植物、それこそ無機物に関わらず、総べての『物体』に付けられた名前は、それだけで存在を証明する『力』を持つのだと云う。それを把握するだけで、僅かながらの魔術を行使し得るのだと云う。
    「…しかし、ならば、名の知れた将軍や司祭殿は…」
     敵陣営に組する魔女や魔術師に、容易く術をかけられてしまうのではないか、と云う青年の反論に、少女は疾うに目処をつけていたらしい。
    「そこまで名の知れたヤツらはね、それこそあたしの同業者やら何やらの加護を受けてるもんなの。
     そりゃ、本名っつっても、大仰な魔術に一番重要な真名じゃないわ、このあたしにだって出来る事は限られる。
     でもちょっと、迂闊過ぎるわあんた…」
    「そうですか?」
     自分にとっては未知なる世界のそれこそ非常識だけれども、魔術とその世界に生きる者にとっての常識に感心した後。
     間を空けず、それこそあっけらかんと、青年は呟いた。
    「私は、迂闊過ぎたとは思いませんよ」
     何を言ってるんだこの男は。
     そう言いたげな魔女の胡乱な視線にも動じず、彼女の反論が始まる前にと、青年は言葉を続けた。
    「マリア殿は確か、この森に程近い村の少女と親交がありましたよね」
    「村の少女って…アン?」
    「そうですね、あの時マリア殿は、そう呼ばれていましたね。
     という事は、マリア殿はそれ以前から彼女の名を御存知だったのでしょう?」
     そこでにこりと、青年は思わしげに笑んだ。
     途端に、魔女の頬にぱっと朱が昇り、同じく頭にかっと血が昇る。それは、その笑みによって引き起こされたものでも、青年の意によって擽られた自尊心から引き起こされたものでもあるのだろう。
    「あーもう!
     あの子はね、知り合いに毛が生えたようなもんよ!
     そりゃ、どことなく目が離せない感じするしついつい要らん世話を焼いちゃう時もあるけど、でもそれだけよ!
     だけど、だけどね、あんたは違うのよ!!
     あたしにとってのあんたは、ただの知り合いじゃなくて…って、えええええっ!!?」
     少女が直前の自分の発言に気付き、声を限りに、その発言をかき消さんばかりに叫んでも、…時既に遅し。零れた水は盆には帰らず、零れた言葉も口中には戻らない。時を巻き戻す魔術はそう易々と行えるものでもなし、何より今の…一瞬の内に、混乱を通り越して半狂乱にまで到達しそうな…心境では、本来簡単に扱える筈の低級魔術すら扱えない。
    (ああ、うう、どうしよう、どうしよう、えええっとどうしよう…うわーん助けろフクロウどもー!!)
     そんな、魔女の切なる心中の叫びなど、素知らぬ顔で。

    「?
     …私、が、――いったい何か?」

     首を傾げて、青年はそう問うた。心底意味が分かりません、と言いたげな顔で。





     好きな人の名前を知りたい。普通の少女としての恋心。
    『魔女』である自分に、名前を名乗ることに躊躇するかどうか知りたい。その名前が本名であるかどうか…ひいては、魔女としての自分を、信用出来るものか出来ないものか、どう思っているのか知りたい。魔女ならではの恋心。
     そんなこんなの敏感な乙女心に返ったのは、魔術の基本を知り得ない無知故の素直さだったけれど。それにも勝手に、腹を立てたものだけれど。仕方の無い話かと、何とか自分を抑えたものだけれど。

    「ねーマリア、何か駄目駄目よこの坊や…ホントは脈ないんじゃなーい?」
     けたけたと…正しい音としてはホーホーと…メスのフクロウは笑い、主人である筈の魔女に対し、助けるでもなく追い討ちをかけ。
    「えっでも、じゃあ、あの告白は何だったの?」
     ならではの柔軟さで首を180度近く傾げたオスのフクロウが、純粋な疑問として呟いた言葉は、更に少女を追い詰めた。

    「あーもう!あーもう!!あーもうーー!!!」

     日は既に、傾きかけている。かあかあ、と、カラスが鳴き出さんばかりの空模様。そんな空の下で、森の中で、きぃいい、と、地団駄を踏んで、少女は半べそをかいた。
     今まで談笑していた…と表現していいのかは甚だ疑問であるが、一応会話のキャッチボールもどきを交わしていた…筈の青年は、名残りのなの字も感じさせぬいつも通りの所作で、ぼちぼち帰り支度を始めていた。





    ああ、何と虚しい残の涙か!

    (泣いてなんかないわよ!)








     別れ際、きぃいい、と、半泣きの…尚も地団駄を踏み続けていた…少女を、青年は至極不思議そうに、…けれどもどことなく嬉しそうに、見つめて。
     そうして、また、笑った。

    「本当は、ずっと前から、お伝えしたかった。
     僕の名前を、あなたに知っていて貰いたかった。
     けれどあなたは、高名な魔女だから。
     僕みたいな若輩者に、興味なんてないと思っていたから」

     だから、お伝え出来て…覚えて頂けて、嬉しいです。
     照れたように、口元を襟で覆い隠してから、済みません、私はなんて恐れ多いことを…や、や、やっぱり忘れて下さい、と、青年はしどろもどろに呟いた。

     フクロウ達の、畳み掛けるような追い討ちとは真反対から投げかけられた彼の言葉は、美事に少女にトドメをさした。けれど、羞恥の余り、逃げるように去っていった背の持ち主は、それを知り得ない。うわーん、という叫び声を聞く事は、出来たかも知れない。けれど、その瞳に浮かんでいた、今までとは違う涙を見る事は、…流石に叶わなかっただろう。







    ああ、何と幸せな

    残の涙か!


    (泣いてなんかないわよ!…ないわよっ!)




    END






    通信兵が好き過ぎる。結婚して下さい(マリアと)
    …マリアも好きなんだもんよ!可愛いんだもんよ!

    通信兵の名前は適当ですごめんなさい!
    イ音から始まる名前の方は、一点集中タイプ=何か一つの道を極めるのに向いているらしいです(そんな方が多いそうです)
    弓の腕が一級品だといいな!っていう願望から、フランス系でイ始まり→イヴォン、という流れなだけです。それだけです。
    あ、あと、恋愛面で問題起こす場合もあるみたい!(超笑顔)

    名前で魔術は、詳しくは調べてませんけど(OMAE!)そういうの、ありますよね?本来の、魔術に必要とされる要素を持った、真名というよりシークレット・ネーム?…それは、通信兵自身は知り得ないでしょうから、ちょっと回りくどい表現になっちゃいましたが。

    何はなくとも、通信兵×マリアが好き過ぎる。
    私の拙い腕では、二人とも偽者ですけれど、…でも、通信兵君も結構なニブチンだと思うの。マリアはね、あれを(収集がつかなかった勢いの末とはいえ)駆け引きとか言っちゃう子だからね、ニブチンっていうかズレてるっていうか。…あら、なんてお似合いな二人なのかしら!<OMAE


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    | 小話/純潔のマリア | 01:31 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    読んで下さる方っているのかな、いやいまい(反語)状態での決行でしたので、コメント頂けるとは、夢にも思っておりませんでした…ほんと嬉しいです、有難うございますvV
    ジョセフ君でしたか!うん、イメージ通りだ!<OMAE
    …ちょちょいっと書き直しておこうっと☆<OMAEEE

    また書きたい二人ですがちょっと諸事情が…その、マイパソが壊れておりまして;
    近い内に、というお約束は出来ないのですが、いつか何かしら妄想を吐き出すと思いますので…また遊びにいらして下さると、幸いです(*^_^*)
    | ゆいばら | 2010/05/24 6:30 PM |

    可愛いお話ありがとうございます(^^)
    通信兵さんのお名前が最近判明しましたね。「ジョセフ」というそうですよ。
    >通信兵が好き過ぎる。結婚して下さい(マリアと)
    にはげしく同意。また書いてくださいね。
    | 通りすがり | 2010/05/19 3:00 PM |










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