RECOMMEND
純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC)
純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC) (JUGEMレビュー »)
石川 雅之
『天使と教会と百年戦争に、魔女は(処女だけど。)ケンカを売った。』←帯より引用

説得力と深みのあるファンタジー。時代考証からなる世界観が素晴らしくて、引き込まれる事請け合い!
ゆんるい(私的にツボ)ギャグパートも色々と考えさせられるシリアスパートも素敵。言葉選び&遊びがその独特のノリに拍車をかけていて、更に引き込まれる事請け合い!

なんて語りつつ…ぶっちゃけ通信兵とマリアのあれこれがストライク通り越してターキー。二人の今後に大期待…!

アルテミス(使い魔白フクロウ♀)ぬいぐるみ付き限定版も発売中。
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

12
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--

注意一秒妄想一生

アルスト片割れ結原の呟き場兼妄想書き殴り場。
基本FFCC置き場(MOTHER2、他FFも有)で、今は純潔のマリアにもお熱?
ログはリンク先の本家(アルストロメリア)に収納中。
<< 連なる命の音色を辿り、 | main | 信じ続けたその先に、 >>
真実なんて探さずに、
0

    またしてもMOTHER2です(再燃した熱が治まらない…!)

    これまたSEMさんで零した妄想です。
    でもほとんど、加筆修正してません(・v・;)
    SEMさんではMOTHER好き同志さんに捧げる心持ちでしたが、
    ここではMOTHERも良いよね拍手をして下さった方に捧げる心持ちv


    読んでやろうじゃまいか、という方は続きからどうぞv











     力の限りに暴れる熊の、凶悪な鋭い爪が眼前にせまっても、
     彼女は一心に祈りを捧げていた。
     恐れを知らぬ訳でもないだろうに、ただ一心に。

     ――そんな彼女の姿がとても、眩しく見えたんだ。



    「ねえ、ポーラは何に祈るの?」

     常日頃の疑問、不意に口をついて出たそれ。

     凶暴になった動物達に、
     はたまたどこか正気を失った人達に襲われると、
     彼女は時折、両の手を組んで祈りを捧げた。
     その温かな祈りは、いつだって僕達を助けてくれる。
     …まあ、まれに窮地にも追い込むのだけれど。
     僕がそう疑問に思ったままを訊ねると、
     彼女はきょとりと瞳を瞬かせてから、口元に手をあてた。

    「……えっと、ね?」

     予想だにしない反応に、僕もきっと呆け顔。
     それに気付いたのだろう彼女は、あたふたと慌てて弁解を始める。
    「そんな事聞かれると思ってもみなかったし、
     …考えてみた事もなかったの」
     その様子がちょっと可笑しくて、…可愛くて、
     笑ってしまった僕に勘違いしたのだろう、
     彼女の声がちょっとだけ固くなる。
    「だって仕様がないじゃない、
     私にとって当たり前の事だったんだもの」
     やっぱり彼女はほんのちょっとご立腹、
     悪いなぁと思ってもやっぱり笑いは噛み殺せない。
     けれど、そうして零れた彼女の言葉にふと違和感、
     その末に落ちた僕の問いかけは、笑みを含んではいなかった。
    「当たり前なのに、答えられないの?」
    「?
     ええ、そうだわ」
     きょとりと彼女はまた瞳を瞬かせたけれど、
     それは多分先刻のものとはまた違う意味合いを含むものだったろう。

    「私にとって、祈りを捧げる事は、当たり前の事なの。
     誰に対してなのか、どうしてなのかも、分からない位に。
     …当たり前の事なんだもの」

     くすりと小さく笑って、そうだわ、と彼女は嬉しそうに答えた。

    「祈る事はきっと、信じることなんだわ。
     私は神様でも誰でもない、他ならぬ皆を信じているんだわ。
     一緒にいる皆の無事を」

     …ちょっと、時々、失敗しちゃうけれど。
     そうして彼女は、笑っていた。

     てっきり神様にでも祈っているのだろうと思っていた、
     けれどそうして返って来た彼女の言葉は意外に他ならず、
     …そして少しだけ、面映かった。





     ――――目の前の何かが、苦しんでいた。

     僕達には到底歯が立たないだろう、
     その形無い悪意が、形有る僕達を追い詰める。
     得体の知れないその力への恐怖が、
     今の状況を打ち破る打開策も見つけられない焦りが、
     僕の心を蝕んでいく。
     それは僕だけじゃなく、皆もそうだっただろう…
     けれど、そんな僕達の中でただ一人、彼女だけは、違った。

     彼女はただ一心に、祈っていた。
     一心に、信じていた。

     皆を。
     僕達を。
     僕達の無事を。
     僕達の無事を祈ってくれる、誰かを。
     僕達の無事を信じて、帰りを待っていてくれる人々の存在を。

     彼女はすべて、信じていた。

     ――その彼女の祈りこそが、目の前の何かを、
     追い詰めているようだった。



     そんな彼女がやっぱり、とても眩しく見えたんだ。
     だから僕も、信じようと思えたんだ。
     一緒にいる皆を、皆の無事を。
     僕達の無事を祈り、帰りを待っていてくれる人々が、
     どこかにきっといることを。



    (だから、僕達は絶対に帰るんだ)

    (こんな所で、足踏みなんかしてられない!)



     ……胸に巣食っていた筈の恐怖や焦りなんて、
     気付けばどこかに行っていた。









    真実なんて探さずに、

    じるものを見つめましょ?


    そしたら分かる事もあるわと、彼女が優しく囁いている気がした。







    (人の数程ある真実、
     その中のたった一つに、何の価値があるでしょう?)

    (人の数程ある真実、
     その中のたった一つを、信じてみてもいいでしょう?)



    (真実も嘘も、元よりそれだけでは意味を持たないものなのですから)



    END  





    MOTHERシリーズでは、信じる力=PSI、なんだと思ってましたが…
    ど、どうなのでしたっけ…?
    (子供の方がより強大なPSIを使える、大人になるにつれ力が弱まる、
    みたいな…記述を私は、どこで聞き知ったのかしら?(・v・;))
    信じ続けたその先に、とリンク…というか、
    MOTHERな小話はどれもこれも自分勝手設定満載で…
    ある程度リンクしてるような?(´・ω・`)


    →next(信じ続けたその先に)

    ↑back to menu

    | 小話/MOTHER2 | 22:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









    http://sss.song-of-sky.main.jp/trackback/839963