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純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC)
純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC) (JUGEMレビュー »)
石川 雅之
『天使と教会と百年戦争に、魔女は(処女だけど。)ケンカを売った。』←帯より引用

説得力と深みのあるファンタジー。時代考証からなる世界観が素晴らしくて、引き込まれる事請け合い!
ゆんるい(私的にツボ)ギャグパートも色々と考えさせられるシリアスパートも素敵。言葉選び&遊びがその独特のノリに拍車をかけていて、更に引き込まれる事請け合い!

なんて語りつつ…ぶっちゃけ通信兵とマリアのあれこれがストライク通り越してターキー。二人の今後に大期待…!

アルテミス(使い魔白フクロウ♀)ぬいぐるみ付き限定版も発売中。
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注意一秒妄想一生

アルスト片割れ結原の呟き場兼妄想書き殴り場。
基本FFCC置き場(MOTHER2、他FFも有)で、今は純潔のマリアにもお熱?
ログはリンク先の本家(アルストロメリア)に収納中。
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言霊に倣う
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    VP咎を背負う者、リーゼロッテとローザの妄想小話。リーゼ視点。
    C3胸奥の傷プレイ後推奨です。



    読んでやろうじゃまいか、という方は続きからどうぞvV








     言霊は力を持つのだと、師は穏やかに、
     けれど再三あたし達に言った。
     荒ぶる感情のままに、言葉を乗せてはいけないのだと。
     ――あたしは師を失って暫く経ってから漸く、
     それを理解したのだった。

     道を別たれた、嘗ての同門の死を以って。







     ――聖女様はやっぱり、
     民草だけでなく勝利の女神にも好かれるのだろうか。
     自分から仕掛けておいて無様な話、
     結局地に膝をつけたのは彼女じゃなくて、あたしの方だった。

    「可哀想なリーゼ」
     薄っすらと瞳に涙を溜めて、アンタはそう呟いた。

     何、…何なの、ソレ。
     ねえ、その涙は誰の為のもの?
     ほんとに、哀れなあたしの為のもの?
     あたしを哀れむ、己の善良さに酔い痴れる為の…
     つまりはアンタの為のものでしょう、麗しの聖女様。

    「憐れなリーゼに、神のご加護を…」

     悔しさに惨めさに俯くしかない、あたしの視界の上方で、
     …それこそ、上からあたしを見下すように。
     指を組んで祈るアンタの腕の中には、紅い玉石を抱いた杖があった。

     あれは、そう、他ならぬ師からの…センネル卿からの贈り物。

     そうよね、本当にアンタはいっつも、皆に可愛がられて。
     大事にされて。
     愛されて!

     あたしは、あたしはいつだって、除け者だった!



    「なめんな、くそッ!
     アンタなんか――消えろ!」



     何度も何度も師に言われた言葉を、あたしはその時漸く理解した。
     糸のない操り人形のように、
     まるで術を行うあたしこそが魔法にかかってしまったかのように。
     幾度も幾度も繰り返し、
     癖になってしまっている術式を辿るあたしの指先で。

     アンタの杖と同じ、紅い玉石が、煌いていた。









     言霊は力を持つのだと、だから誓いを立てなさいと、
     師は穏やかに言った。
     紅い玉石を抱く、対になった美しい杖を、
     あたし達に差し出しながら。



    「国の為、一緒に頑張りましょうね」
     かつん。
     重ねられた杖が、小気味良い音を奏でた。
    「……まあ、テキトーにね〜」
     りぃん。
     重ねられた杖が、鈴のような清かな音を立てて、
     誓約の成立を物語った。



     渋々といった体を装ったままのあたしの天邪鬼な答えに、
     けれどアンタはそうですねと笑ったっけ。
     貴女の言いたい狹当瓩蓮
     いい加減ではなくて程好くの方なのでしょう?
     そう、根を詰めすぎてもダメですもの、と、
     あたしの揚げ足を取り、逃げ道を塞ぎながら。

     でも、そんな風に揚げ足を取られても、逃げ道を塞がれても。
     アンタの言葉は、不快なものなんかじゃなくて、
     …面映くて、好ましいものだった。
     あたしがそう思ってること、アンタもきっと知ってたでしょ?
     だからあたし、天邪鬼なことばかり言ってたの。…言えてたの。
     あたしはきっと、アンタに甘えてたんだ。

     察しの良いアンタのこと、…あたし、結構好きだったんだよ?



     ――けれどそれも、今となってはもう、遠い遠い昔の話。











     かつん。
     くずおれ、事切れたアンタの腕の中から滑り落ちた杖は、
     一度だけ甲高い音を立てて床とキスをして、永遠に沈黙した。

     りぃん。
     あたしの腕の中で、アンタと同じ紅い玉石を抱いた杖が、
     物悲しげに一度だけ泣いて、永遠に沈黙した。



     ――破られた誓いに、杖はもう二度と応えてはくれなかった。










    あたし達の言霊に

    未来など、もう来ない。


    ただ、ただそれが悲しくて仕方なかったよ、…ローザ。
    (――アンタの死よりも、何よりも)






    END  






     二人の初期装備が同じく誓いの錫杖だったので、
     妄想が膨らんでしまいました。
     あとはリーゼの敵>味方になった際の魔力の落ち込み具合からも、
     勝手に捏造してみました。
    (…ゲームシステムのバランス上ってのは分かってますとも!)
    (誓いが破られた=杖本来の魔力が引き出せなくなった、
     みたい、な…こじつけ…<表現力不足)

     二人で誓った未来が訪れないことが悲しい、ってことはつまり、
     彼女の死を悼んでも悲しんでもいる、ということでお願いします。
    (リーゼは、だって、若干ツンデレ属性だよね!<えええ)


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    | 小話/VP咎 | 20:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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